英語教育に聞き流しは効果あり?おすすめの方法を4つ紹介

子どもの英語学習で「聞き流し」を取り入れようと考えたことはありませんか?

赤ちゃんの頃から英語を聞かせると自然に身につくといわれますが、実際にどのような効果があるのか気になりますよね。

この記事では、子どもの英語学習における「聞き流し」の効果について、年齢ごとに解説します。

具体的な取り入れ方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

子供の英語|聞き流しに効果はある?

ネット上で「聞き流しは意味がない」という意見を目にしたことはありませんか?

結論として、子どもの英語学習に「聞き流し」は効果があります。

ただし、効果を最大限に引き出すには「年齢に合ったアプローチ」が重要です。

ここでは、未就学児(赤ちゃん〜幼児期)と、小学生(児童期)の2つの年代に分けて解説します。

赤ちゃん~幼児期:「聞き流し」「かけ流し」の効果あり

赤ちゃんから幼児期にかけて、英語の「聞き流し」や「かけ流し」を取り入れることは効果的です。

ここでいう効果とは、英語特有の音やリズム、言葉のまとまりを自然に感じ取れるようになることを指します。

0歳〜6歳の乳幼児期は、体だけでなく脳や心も急速に成長する時期です。

聴覚の発達もこの時期にピークを迎え、4歳ごろにはほぼ完成するといわれています。

そのため、ピアノなどの音楽と同様に、耳を使う習慣を0歳〜6歳ごろまでに取り入れるのがよいとされています。

この時期の子どもには、次のような特徴があります。

  • 音声認識能力が最も高い
  • あらゆる言語の音を聞き分けられる
  • 自然な発音を身につけやすい
  • 無意識に言語を吸収できる

赤ちゃんや幼児は、特別な努力をしなくても英語を自然に受け入れられます。

音やリズムに敏感な時期でもあるため、聞き流しの効果を得やすいでしょう。

小学生~:文字情報を見ながらリスニングが効果的

小学生になると、英語の聞き流しに文字情報を組み合わせることで、より効果的に学習できます。

この時期は、言葉の意味を理解しながら聞くことが重要になります。

7歳ごろになると、次のような力が育ち始めます。

  • 音声と文字の対応関係を理解できる
  • 言葉の意味をより深く理解できる
  • 記憶の定着率が上がる
  • 学習意欲を維持しやすくなる

この時期は、言語能力が高まるだけでなく、簡単な論理的思考もできるようになります。

論理的思考とは、さまざまな情報を整理し、必要なものを選び取り自分の考えを説明できる力のことです。

「あれとこれが同じだ」といった関連性を理解できるようになるのもこの時期の特徴です。

この時期は音声をただ聞き流すよりも、文字と一緒に英語を聞くほうが記憶に残りやすく、より効果的な学習方法といえます。

子供の英語|赤ちゃんの聞き流しを効果的にするポイント

赤ちゃんの英語の聞き流し学習の効果を得るために大切なポイントがあります。

それは、親が赤ちゃんの相手をしながら行うことです。

詳しく解説します。

親が相手をしてあげないと意味がない

赤ちゃんの時期に大切なのは、「愛着の形成」と「社会性の芽生え」です。

これらは、将来のアイデンティティや人間関係の構築に大きな影響を与えます。

外国語の習得以上に、子どもの幸せに直結する要素です。

そのため、英語の聞き流しを親子のコミュニケーションの一環として取り入れることをおすすめします。

また、赤ちゃんは親の表情や声のトーンから学ぼうとすることが分かっています。(仲本美央著『現在の赤ちゃん絵本と周辺研究の動向』より)

赤ちゃんが興味を示すものを親も一緒に口ずさむことで、より効果的に英語に触れられるでしょう。

【補足】夜寝る30分前の記憶のゴールデンタイムを活用

ここで、赤ちゃんの英語聞き流し学習の効果を上げる方法を一つご紹介します。

それは、夜寝る30分前に行うことです。

脳科学研究によると、睡眠は記憶の定着に重要な役割を果たすという考え方があります。(Erin J Wamsley a, Robert Stickgold著 『Memory, Sleep and Dreaming: Experiencing Consolidation』より)

睡眠中は、ノンレム睡眠とレム睡眠を90分サイクルで交互に繰り返します。

ノンレム睡眠で情報の整理、レム睡眠で記憶の定着が行われます。

このメカニズムから、寝る前に学習すると記憶に残りやすいとされています。

また、寝る30分前とした理由は次の3つです。

  • 英語以外の記憶に上書きされにくい
  • リラックスできる時間が確保できる
  • 日常に取り入れやすい

記憶の定着には、ストレスのない良質な睡眠が必要です。

寝る前の英語聞き流し学習には、親子でリラックスできる『Twinkle, Twinkle, Little Star.』などの子守唄が、歌いやすく覚えやすいのでおすすめです。

子供の英語|聞き流しにおすすめの方法4つ

子どもの英語の聞き流し学習には、次の4つの方法があります。

  1. CD・DVDなどの音楽・映像教材
  2. YouTubeの無料動画
  3. ポッドキャストを利用した外国のラジオ放送
  4. Alexaで流すAmazonミュージック

それぞれの良さをまとめました。

1. CD・DVDなどの音楽・映像教材

子供の英語聞き流し学習で、CD・DVDなどの音楽・映像教材を使う良さは、英語教育の質が信頼できる点です。

他にも、4つのメリットがあります。

  • 年齢に適した内容になっている
  • 体系的に学習を進められる
  • 教育的な配慮がある
  • 発音やリズムが質の高い音声で学べる

英語教育の専門家が監修している教材が多いため、初めて英語の聞き流しを取り入れる家庭におすすめです。

2. YouTubeの無料動画

YouTubeを使った英語の聞き流し学習は、無料で手軽に始められるのが大きなメリットです。

普段からYouTubeに親しんでいる子どもなら、遊びの延長として気軽に取り入れられます。

ただし、不適切な広告が表示される可能性があるため、視聴時には注意が必要です。

また、英語教材のように体系的に学べるわけではないため、コンテンツ選びが重要になります。

長時間の視聴は避け、1時間以内に制限するなどスクリーンタイムの管理も意識しましょう。

子どもの英語学習にYouTubeを活用する際は、こちらも参考にしてみてください。

『幼児の英語学習|良質YouTubeチャンネル14選と効果的な使い方』公開後に内部リンク

3. ポッドキャストで外国のラジオ放送

ポッドキャストを使った英語の聞き流し学習は、ネイティブの生きた英語に触れられるのが魅力です。

一度ダウンロードしておけば、インターネットがなくてもスマホでいつでも聞けるという利便性もあります。

ポッドキャストを効果的に活用するポイントは以下です。

  • 子ども向けの番組を選ぶ
  • 短時間のリスニングから始める
  • 定期的に聞く習慣をつける
  • 興味のある内容を選ぶ

特に、飽きやすい子どもには短いストーリーから始めるのが効果的です。

4. Alexaで流すAmazonミュージック

Alexaを活用すると、「Alexa、子ども向けの英語の歌を流して」と話しかけるだけで、簡単に英語の聞き流し学習ができます。

普段からAlexaで天気を確認したり、音楽を流したりする習慣がある家庭なら、思い立ったときにすぐ始められるのが大きなメリットです。

また、Alexaには「子ども向けスキル」という機能があり、英語レベルに合わせたクイズを出題するなど、聞き流し以外の学習にも活用できます。

子供の英語|聞き流しはYouTubeで十分?品質に注意!

「幼児の英語学習はYouTubeで十分」という声を聞いたことはありませんか?

結論として、高いレベルの英語力を目指すなら不十分ですが、英語に親しみを持つことが目的なら問題ありません。

そこで、英語学習でYouTubeを使うときの注意点をまとめました。

注意点チェックポイント
① 動画コンテンツの質ネイティブスピーカーによる発音
教育目的の内容チャンネルの信頼性
年齢に適した表現適切な難易度
② 広告や視聴時間広告の内容や有無
視聴制限の設定
再生時間の管理

YouTubeは無料で使える反面、広告の影響を受けやすいのが難点です。

関係のない動画を再生し続けてしまわないように、自動再生はOFFにしておきましょう。

英語学習に適した動画を見つけたら、チャンネル登録しておくと便利です。

まとめ

英語の聞き流し学習には効果があることがわかっていますが、年齢に応じたアプローチが必要です。

YouTubeやポッドキャスト、Alexaなどさまざまな方法がありますが、どの方法を選ぶ場合でも質の高いコンテンツを選んであげましょう。

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